2012年5月30日水曜日

verbo 動詞3

前々回の動詞のプリントの2枚目に sentarse, levantarse, lavarse という3つの再帰動詞が出てきましたので、今回は再帰動詞について勉強しましょう。

再帰動詞とは、主語と同じ対象を示す再帰代名詞と共に使われる動詞のことです。自動詞(直接目的語無しに使える動詞)、他動詞(直接目的語と共に使われる動詞)を問わず、多くの動詞が再帰代名詞を伴い再帰動詞として使われます。

1)再帰用法
再帰代名詞は主語と同一の対象を示し、動詞の行為者は主語で、動作主としての主語の行為が主語自身に及びます。文全体に「自分自身を・に」の意味が加わります。動詞は常に他動詞です。
a. 再帰代名詞が他動詞の直接目的の時は自動詞的な意味になります。
María se peina.(マリアは(自分の)髪をとかします。)

b. 再帰代名詞が他動詞の間接目的の場合は直接目的語をとります。
María se arregla el peinado.(マリアは(自分の)髪型を直します。)



2)他動詞の自動詞化
再帰代名詞を伴わない単一形としては他動詞として機能するが、これに対応する自動詞が無い時、この他動詞に自動詞としての働きをさせるために再帰動詞の形で使う事。ここでは、再帰代名詞は自動詞化の印として働いているだけです。
María se sienta a la mesa para comer.(マリアは食事をするために(自分で)食卓につく。)---自動詞化
La madre siente a María a la mesa para que coma.(母親は食事をさせるためにマリアを食卓につかせた。)---他動詞



3)相互用法
主語は複数形、または集合名詞であり、その主語を構成している者同士が互いに同じ行為をし合う事を示します。
Nos escribimos todas las semanas.(私たちは毎週文通している。)



4)本来的な再帰動詞
a.  再帰動詞としてしか使われない動詞がいくつかあります。
arrepentirse 後悔する
jactarse 自慢する
quejarse 不平を言う
atreverse 思い切ってする
portarse 振る舞う
suicidarse 自殺する
dignarse 〜してくださる

b. 再帰動詞として使われると意味が違ってくる動詞。多くは前置詞を伴います。
parecerse a ... 〜によく似ている (parecer  〜のように見える)
acordarse de ...   〜を思い出す  (acordar  一致する)
など

c. 再帰動詞では前置詞を従えるけれど、意味はほとんど違わない動詞(主語の動作への関与が大きくなる)
olvidarse de ...   〜を忘れる (olvidar  忘れる)
など



5)特殊な用法
再帰代名詞を付けると、動詞の表す状態・動作に、場所・時・方法・手段などの状況的な意味が付加されることがあります。下にいくつかの例をあげておきましょう。
dormirse 眠り込む、眠りにつく(dirmir 眠る)
irse 立ち去る、出掛ける(ir 行く)irseの方は主語がその場を離れるという意味が加わります。
beberse 飲み干す(beber 飲む)beberseは残らずに飲み干すという意味になります。
comerse 食べてしまう(comer 食べる)comerseになると、すっかり食べるという意味になります。



6)変化「〜になる」を表す再帰動詞
ponerse 人などの肉体的・精神的・心理的な変化や事物の様子や状態の変化を表します。
Ana se puso muy pálida al ver a Juan.(アナはフワンに会うと顔がひどく青ざめた。)
hacerse 人の場合は、努力の結果としての変化、事物の場合は状態や様子の変化、演技としての変化を表します。
Carlos se hizo médico.(カルロスは医者になった。)
Carlos se hace el príncipe en el teatro.(カルロスは劇で王子様の役になる。)
volverse 強調された変化、驚きを暗示する変化を表します。
Juan se volvió calvo por tantas preocupaciones.(フワンはたくさんの心配事があって髪の毛が抜けてしまった。)
convertirse 極端な変化で全く別の物になる事を表します。外的な力で変化する意味が含まれる事もあります。
El príncipe se convirtió en una rana.(王子様がカエルになった。)



7)受け身の用法
se + 他動詞の三人称 + 主語 「〜される」主語は主に物
Las naranjas se venden en la frutería.(オレンジは八百屋で売られています。)



8)無人称用法
se + 三人称単数形 「人は誰でも」
Se vive bien y se come bien en España.(スペインでは暮らし向きも良いし、食べ物も良い。)


再帰動詞の活用は、再帰代名詞も含めて覚えましょう。

sentarse (座る)は、me siento, te sientas, se sienta, nos sentamos, os sentáis, se sientan

levantarse(起きる、立ち上がる) は、me levanto, te levantas, se levanta, nos levantamos, os levantáis, se levantan

lavarse(<自分の体を>洗う) は、me lavo, te lavas, se lava, nos lavamos, os laváis, se lavan となります。






2012年5月29日火曜日

verbo 動詞2

昨日勉強した動詞の中で、活用する際に語幹が不規則に変化する動詞がいくつかありましたのでここで取り上げておきたいと思います。

プリント一枚目の cerrar, 2枚目の sentarse, jugar, reír です。
*cerrar, sentarse は一人称単数、二人称単数、三人称単数、三人称複数形で e が ” ie ” に交替します。
cerrar---- cierro, cierras cierra, cerramos, cerráis, cierran
sentarse---- me siento, te sietnas, se sienta, nos sentamos, os sentáis, se sientan(再帰動詞についてはまた今度触れたいと思います。今日は語幹の変化だけを見てください。)

*jugar は、一人称単数、二人称単数、三人称単数、三人称複数形で u が ”ue” に変化します。
juego, juegas, juega, jugamos, jugáis, juegan

*reír は、一人称単数、二人称単数、三人称単数、三人称複数形で e が ” i ” に変化します。
río, ríes, ríe, reímos, reís, ríen


上記のように語幹の中の最後に現れる母音が e または o の場合
1)e から ie (cerrar, sentarse の他にも、comenzar, entender querer など)
2)o から ue (contar, encontrar, mover, poderなど)
3)e から i (pedir, medir, repetir など)
4)i から ie (adquirir, inquirir )
5)u から ue (jugar のみ)
に母音交替する動詞があります。

*それから、2枚目のプリントの ver ですが、こちらは一人称単数形で e を挿入します。
vo ではなくて、veo になります。veo, ves, ve, vemos, veis, ven

語幹末を拡張する(子音を挿入する)動詞については、
1)一人称単数で z を挿入するもの(conocer, conducir, traducirなど)
conozco, conduzco, traduzco
2)一人称単数で g を挿入するもの(poner, salir, valerなど)
pongo, salgo, valgo
3)一人称単数で c を g に変更するもの(hacer, deshacerなど)
hago, deshago
4)一人称単数、二人称単数、三人称単数、三人称複数で y を挿入するもの(huir, construir, atribuirなど)
huyo, huyes, huye, huimos, huís, huyen
5)一人称単数で ig を挿入するもの(traer, caer, distraerなど)
traigo, caigo, distraigo
6)一人称単数で ig を、二人称単数、三人称単数、三人称複数で y を挿入するもの(oír など)
oigo, oyes, oye, oímos, oís, oyen
7)一人称単数で e を挿入するもの(ver, prever など)
veo, ves, ve, vemos, veis, ven
があります。

*また語幹母音変化と子音の挿入の両方がある動詞として、tener, venir, decir,それからそれら3つの動詞と同類の動詞があります。
tener--- tengo, tienes, tiene, tenemos, tenéis, tienen
同類の動詞(contener, obtener, sostener など)

venir--- vengo, vienes, viene, venimos, venís, vienen
同類の動詞(convenir, intervenirなど)

decir--- digo, dices, dice, decimos, decís, dicen
同類の動詞(contradecir, desdecirなど)

*語尾が不規則な動詞は dar
doy, das, da, damos, dais, dan

*語幹と語尾が共に変化する動詞
saber--- sé, sabes, sabe, sabemos, sabéis, saben
haber--- he, has, ha (hay), hemos, habéis, han
(三人称単数は単人称動詞としてはhayで、複合形および<haber de +不定詞>を構成する助動詞としてはhaが使われます)
estar--- estoy, estás, está, estamos, estáis, están
ser--- soy, eres, es, somos, sois, son
ir--- voy, vas, va, vamos, vais, van


動詞の活用は・・・覚えてください!
不規則とはいえ、そこには規則がありますので覚えて使う事が一番だと思います。



2012年5月28日月曜日

verbo 動詞

今日はいろいろな動詞を覚えましょう。

動詞が法・時制、人称・数、不定詞・現在分詞・過去分詞の文法機能を表すために語形が変化することを活用と言います。

活用のタイプは、それぞれの動詞の不定詞の語尾を基準にして3種類に分かれています。
1)ar動詞・・・不定詞が -ar で終わる動詞
2)er動詞・・・不定詞が -er で終わる動詞
3)ir動詞・・・不定詞が -ir  で終わる動詞

不定詞の -ar, -er, -ir に相当する部分を語尾といい、残りの部分を動詞の語幹と呼びます。規則活用では語幹は変化せず、語尾のみが法・時制、人称・数に応じて変化します。



直接法現在形の規則変化は語幹に次の語尾を加えて形成されます。

                       <ar動詞>   <er動詞>    <ir動詞>
一人称単数      -o       -o         -o
二人称単数      -as         -es                             -es
三人称単数      -a                             -e                              -e
一人称複数      -amos                      -emos                        -imos
二人称複数      -áis                          -éis                             -ís
三人称複数      -an                           -en                             -en





次のプリントの中には不規則な変化をする動詞や再帰動詞もいくつかありますが、それについてはまた後日少しずつ見ていきましょう。まずは上記の基本の活用を覚えると同時に語彙を増やしていきましょう。



saludar  挨拶をする
hablar  話す
escuchar  聞く
cantar  歌う
andar  歩く
correr  走る
saltar  ジャンプする
nadar  泳ぐ
escribir  書く
dibujar  描く
colorear  色を塗る
borrar  消す
subir  上る
bajar  降りる
abrir  開ける
cerrar  閉める






sentarse  座る
leventarse  立つ
bailar  踊る
jugar  遊ぶ
beber  飲む
comer  食べる
lavarse  洗う
cortar  切る
llorar  泣く
reír  笑う
ver  見る
besar  キスをする
leer  読む
gritar  大きな声を出す
romper  壊す
tirar  捨てる


ではプリントでこれらの動詞を覚えましょう。




























2012年5月25日金曜日

Repaso 復習4

場所の表し方の復習をしましょう。

文章を読んで、それを絵にしてみてください。
2枚目の問題では、もう一度同じ文章を読んでから質問に答えてみましょう。













2012年5月24日木曜日

este, ese, aquel この、その、あの

今日は「este(この)、ese(その)、aquel(あの)」という指示詞を覚えましょう。

指示詞は、話し手が自分の位置を中心として、事物(時には抽象概念)までの距離を測り、その遠近の程度を示すために用いられる語です。形容詞としても代名詞としても使われますが、今日覚えるの「este, ese, aquel」は指示形容詞です。

指示形容詞は名詞の前に置かれ、その名詞と性数一致します。

1)近称・・・話し手自身のものか、話し手に直接関わるものを示す
男性形単数 este    男性形複数 estos
女性形単数 esta    女性形複数 estas

2)中称・・・話し手に間接的に関わるもの、話し相手のものを指し示す
男性形単数 ese    男性形複数 esos
女性形単数 esa    女性形複数 esas

3)遠称・・・話し手から距離的、時間的、心理的にかなり遠くにあるものを指し示す
男性形単数 aquel   男性形複数 aquellos
女性形単数 aquella   女性形複数 aquellas


ちなみに、指示代名詞「éste(これ)、ése(それ)、aquél(あれ)」は、通常は指示形容詞にアクセント記号をつけて表します。しかし、このアクセントは発音上の強勢を表すためではなく、指示形容詞ではなく指示代名詞として使われているということを示すために使われています。また、アクセントを付ける、付けないには例外もありますが、通常は付けるということで覚えておいてください。

近称  男性形単数 éste  男性形複数 éstos
                女性形単数 ésta  女性形複数 éstas
中称  男性形単数 ése  男性形複数 ésos
                女性形単数 ésa  女性形複数 ésas
遠称  男性形単数 aquél     男性形複数 aquéllos
                女性形単数 aquélla 女性形複数 aquéllas


指示代名詞中性形については以前取り上げてありますので、ここを参照してください。

それでは指示形容詞(アクセントの無い方です。)の練習問題をやってみましょう。












2012年5月23日水曜日

aquí, ahí, allí ここに、そこに、あそこに

今日は” aquí, ahí, allí ”という3つの指示副詞を覚えましょう。

aquí は「ここに」という意味で近称、ahí は「そこに」という意味で中称、allí は「あそこに」という意味で遠称です。それぞれ話し手の位置からの遠近を区別しながら場所を指示します。

また、これらの場所を示す副詞が時を示すこともありますので、合わせて覚えておきましょう。
例)*de aquí hasta entonces (今からその時まで)
*de ahí a poco(それからすぐ)
*hasta allí (あの頃までは)

それでは練習してみましょう。











2012年5月22日火曜日

¿Dónde está el niño? 男の子はどこにいますか?

今日は場所の表し方を覚えましょう。



まずは上のプリントを見て意味を覚えましょう。

debajo(下に)  encima(上に)
delante(前に)  detrás(後ろに)
dentro(中に)  fuera(外に)
a la derecha(右側に)  a la izquierda(左側に)
cerca(近くに)  lejos(遠くに)
al lado de (〜の隣に)  entre ----- y ------ (〜と〜の間に)


それでは実際に問題を解きながら、場所を表す言葉を使ってみましょう。


























































2012年5月21日月曜日

Repaso 復習3

今日も今まで勉強したことの復習をしましょう。
文章を読んで下の問題に答えてください。














2012年5月17日木曜日

Repaso 復習2

今まで勉強したことを使って復習をしましょう。

言葉を並べ替えて文章を作る問題と、単数形の文から複数形の文に変える問題、またその逆で複数形の文から単数形の文に変える問題をやってみましょう。





























2012年5月10日木曜日

¿Qué día es hoy? 今日は何日(何曜日)ですか?

今日覚える表現は ¿Qué día es hoy? です。


日本語では、「今日は何日ですか?」と聞きたい時と、「今日は何曜日ですか?」と聞きたい時には何日と何曜日という違う言葉を使って区別しますが、スペイン語だとどちらも "día" で表しますので、ひとつの表現ですが2つの意味合いがある事を覚えておいてください。(単に日にちを意味する día と、曜日を意味する día de la semana の día です。)
もちろん、あえて ¿Qué día de la semana es hoy? と言って、はっきりと曜日を聞くこともできますが、たいていは ¿Qué día es hoy? で済まします。

それでは練習してみましょう。ついでに、曜日の名前と数字についても復習してください。














2012年5月9日水曜日

los números 数詞3

今日は100以降の数を覚えましょう。






*100は cien ですが、101〜199のように直後に1〜99までの数詞が来る時は ciento uno, ciento dos, ciento noventa y nueve... というように ciento が使われます。
しかし、ciento の後にmil, millones, billones という数詞がつく場合には cien になります。
cien mil yenes (10万円) cien millones de visitantes (一億人の来訪者)

*----uno で終わる場合と、200から900までの-cientos を含む数詞は性変化をするので注意してください。
例)doscientos platos(200枚の皿)、doscientas cucharas(200本のスプーン)
しかし、uno を含む数詞が他の数詞と並列されている時には名詞との性の一致はおこりません。veintiún mil libras (2万1千ポンド)はveintiuna mil libras にはなりません。

*mil (千)は不変化で位取りの基本になります。
diez mil (10,000 = 1万)  cien mil (100,000 = 10万)

*millón も位取りの基本になりますが、男性名詞であり、名詞を直接修飾できないので、直後に名詞が来る時には<un millón de ----->という形を取ります。
un millón de yenes (100万円)

*4桁以上の数字は3桁ごとにピリオド「.」を使って区切ります。厄介な事に、小数点以下を示す時はコンマ「,」を使います。日本での使い方と逆なので、最初は変な感じがするかもしれませんが、慣れれば大丈夫です。
211.000(21万1千)  2,157(2千157ではなく、2.157を意味します)


それでは練習をしてみましょう。




















2012年5月8日火曜日

los días de la semana y meses  曜日と月名

今日は曜日と月名を覚えましょう。

まずは曜日から。
lunes 月曜日
martes 火曜日
miércoles 水曜日
jueves 木曜日
viernes 金曜日
sábado 土曜日
domingo 日曜日

「今日は月曜日です。」をスペイン語にすると、Hoy es lunes. となり、<ser動詞+曜日>という形になります。この場合は無冠詞です。
しかし、<ser動詞+曜日>以外の場合は冠詞を必要とします。
*<el+曜日>で、文の中の動詞の示す時制に従って、「先週、あるいは来週の曜日」を表します。
例)El sábado estuve con mis primos. 先週の土曜日、私はいとこたちといました。
El sábado voy a estar con mis primos. 来週の土曜日、私はいとこたちといるでしょう。
*また、日付が確定している場合の曜日も冠詞をつけて表します。
例)¿Qué día es la excursión?----Es el martes. 遠足はいつですか?----火曜日です。
*<los+曜日>は「毎週〜曜日」という週間を表します。
例)Los domngos como con mis padres. 毎週日曜日は両親と昼食をとります。
*<un+曜日>で、「ある〜曜日」を意味します。




次に月名を覚えましょう。
enero 1月
febrero 2月
marzo 3月
abril 4月
mayo 5月
junio 6月
julio 7月
agosto 8月
septiembre 9月
octubre 10月
noviembre 11月
diciembre 12月

月の名前はふつう無冠詞で使われますが、限定されると定冠詞がつきます。
例)En septiembre empieza el colegio. 9月に学校が始まる。
El abril de Sevilla es especial. セビージャの4月は特別だ。


それでは、練習問題を解いてみましょう。






























mucho, poco  たくさんの、少しの

数量詞には、人や物の不特定数や量を表したり、物事についての不確定な程度を表したりする語群がありますが、それらは不定語と総称され、絶対数を意味する基数詞に対立します。

不定形容詞、不定代名詞、不定副詞の3品詞に分けられますが、2つ以上の領域にまたがって機能するものが多いです。
不定形容詞・・・alguno, ninguno, uno, mucho, pocoなど
不定代名詞・・・algo, nada, alguien, nadie, alguno, ningunoなど
不定副詞・・・algo, nada, mucho, poco, tantoなど

今日勉強するmucho, pocoは、数量の多少、程度の大小を表現します。

mucho は不定形容詞として「多くの、多量の」を意味します。不定代名詞をしては、「多くの人、事物」を、不定副詞としては「たくさん、多く」をそれぞれ表します。形容詞、代名詞として使われる時は、性数変化をしますので注意してください。(mucho, mucha, muchos, muchas)

poco は不定形容詞としては「(否定的に)ほんの少しの、少量の」、不定副詞としては「(否定的に)ほんの少し、わずかに」を意味します。不定形容詞として使われる時は性数変化をします。(poco, poca, pocos, pocas)

それでは、不定形容詞として使われている  mucho, poco の練習問題をやってみましょう。










2012年5月4日金曜日

¿Qué hay en el estuche? 筆箱には何が入ってますか?

今日勉強するのは、「¿Qué hay en el ----?(〜の中には何が入っていますか?)」という表現です。 

ここに出てくる haber という動詞ですが、完了時制で助動詞として過去分詞と共に使われる他に、単人称文の中で三人称単数形で(直接法現在形の時は hay )ある、いる、存在する、起こる、行われるなどの存在・生起の意味を表します。
例)Hay una fiesta mañana.(明日パーティーがある。)

単人称文とは動詞が必ず三人称で用いられ文の主語を表現できない構文の事です。天候を表す動詞(llover(雨が降る)、nevar(雪が降る)など)と存在の意味を表す haber は単人称動詞と呼ばれ単人称文に使用されるのを基本とする動詞です。

haber の後に置かれる直接目的語で示される人間、事物、現象の存在を表しますが、存在物が複数形でも haber は三人称単数形で使われます。
例)Hay muchos libros en la biblioteca. (図書館にはたくさんの本がある。)
  ¿Cuántos kiwis hay en la cesta? ---Hay cinco.(カゴにはいくつのキウイがありますか?---5個です。)



では練習してみましょう。

































  

2012年5月3日木曜日

grande, pequeño 大きい、小さい

今日は” grande 大きい、 pequeño 小さい”という形容詞を覚えましょう。

形容詞 adjetivo は名詞と性数一致しながらそれを修飾する語です。
人や物の性質・状態、その所属・分類を説明する叙述形容詞(azul青い、interesante興味深い、dulce甘いなど)と、人や物を指示したり、その数量を表す限定形容詞(mi私の、esteこの、cien100の、muchos多くのなど)の二つに大きく分けられます。今日覚えるgrandeとpequeñoは前者の叙述形容詞ですね。




では形容詞の語尾変化を見てみましょう。

-o で終わる形容詞
男性単数 pequeño    男性複数 pequeños
女性単数 pequeña    女性複数 pequeñas

-o以外で終わる形容詞
男性単数 grande    男性複数 grandes
女性単数 grande    女性複数 grandes










性の変化について
1)男性形が -o で終わる形容詞の女性形は -a になります。
2)男性形が -o 以外で終わる形容詞は男女同形ですが、例外があります。
3)*男性形が -or で終わる形容詞は -a を付けて女性形にします。(hablador / habladora)
  *男性形が -án, -ín, -ón で終わる形容詞も -a をつけたものが女性形になりますが、アクセント記号が不要になります。(preguntón / preguntona,  bailarín / bailarina)
  *地名、国名を表す形容詞の大半も、語尾の子音に -a をつけたものが女性形になります。
(espeñol / española, japonés / japonesa)
基本は上記のやり方で大丈夫ですが、例外もありますので気をつけてください。

数の変化について
1)単数形が母音字で終わる形容詞は -s をつけると複数形になります。
2)母音字以外で終わる形容詞には -es をつけて複数形にします。(azul / azules)
ただし、正書法上、-z は -ces と綴ります。(feliz / felices)
またアクセント記号が必要になる語、逆に不要になる語が出てきますので注意してください。(joven / jóvenes, japonés / japoneses)

ある条件のもとで語尾の脱落する形容詞
1)男性単数名詞(あるいは名詞句)の前で -o が脱落する形容詞
(bueno / buen, malo / mal, alguno / algún, ninguno / ningún, uno / un, primero / primer, tercero / tercer, postrero/ postrer)  buen tiempo よい天気
2)cualquiera, grande は単数名詞の前で -a, -de が脱落し、cualquie, gran となる。
cualquier cosa どんなものでも   una gran casa 大きな家
3)santoは男性聖者名の前で-to が脱落し、sanとなります。
(San Francisco 聖フランシスコ)ただし、Do-, To- で始まる聖者名はsantoのままです。(Santo Domingo 聖ドミンゴ、Santo Tomás 聖トマス)




それでは形容詞 grande, pequeño を使ってみましょう。




















2012年5月2日水曜日

el artículo 冠詞

冠詞は名詞の前に添えられ、それ自体は名詞の性や数を示す以外、特に語義をほとんど持たない語です。また、文脈の中で使われている名詞が初出のものか既出のものかをあらわします。

伝統的な文法では冠詞は、不定冠詞(artículo indefinido)と定冠詞(artículo definido)の2種類に分けられています。しかし、冠詞を伴っていなくてもそれなりの意味を持つものは無冠詞の名詞として区別します。

スペイン語の冠詞は次の通りです。

不定冠詞
男性 単数 uno      複数 unos
女性 単数 una    複数 unas

定冠詞
男性 単数 el    複数 los
女性 単数 la    複数 las
中性 単数 lo


*冠詞は後にくる名詞と性数が一致します。
例)un libro 一冊の本 unos libro 数冊の本
*またアクセントのある a または ha で始まる女性単数名詞には、unaではなくun、la ではなく el を使うのが普通です。
例)un ave(鳥),  el águila(ワシ)
*男性単数定冠詞 el が前置詞の de か a と組み合わされる場合に限り縮約されて、それぞれ del , al となります。
例)Voy al supermercado.(私はスーパーに行く)
*1つの冠詞が、y などの等位接続詞で並べられた2つ以上の名詞に先行する場合は、先頭の名詞の性数と一致させます。
例)Tengo que llevar una carpeta y papel. (私はファイルと紙を持っていかなくてはならない。)

冠詞の基本的な働き
1)特定化 初出の事柄について述べる場合は不定冠詞を用いますが、具体的な個に言及するのではなくある概念、もしくはある種類の代表的な個について話をする場合は無冠詞となります。既出の事柄について述べる場合は定冠詞が使われます。また、論理的にみて文脈の中で初出であるか否かを想定する必要がなかったり、社会文化的に、また文脈上、対話者間でそれが何であるか明らかに予測をつけられるような名詞には定冠詞が用いられます。(太陽、月、空などの唯一物、身体の部分、建造物や所有物など日常生活で決まりきったものなどのことです。)
2)総称 一種類・一種族を代表的、総体的に表します。定冠詞も不定冠詞も使われますが、名詞が示している意味内容が種族全体を述べている場合は定冠詞、種族の代表としてどちらかというと個に傾斜させて言及している場合は不定冠詞をもちいます。

それでは、まずは定冠詞を覚えましょう。