1)全体疑問文
文全体の内容の真偽を問う文のことです。声に出して読む時は文末を上げます。返答は、行程ならば sí 、否定ならば no を用います。
¿Es usted estudiante? --- Sí, soy estudante. あなたは学生ですか? --- はい、私は学生です。
--- No, no soy estudiante. --- いいえ、私は学生ではありません。
¿No tienes hermanos? --- Sí, tengo 1 hermano. 君は兄弟がいないのですか?
---いいえ、一人います。
--- No, no tengo hermanos. ---はい、いません。
このタイプの疑問文の場合は、平叙文と同じ語順でも疑問符を付ければ疑問文となりますが、動詞の後に主語を付ける順番になることの方が一般的です。
例えば上の例文も Usted es estudiante. (あなたは学生です。)に疑問符を付けて ¿Usted es estudiante? とすると(あなたは学生ですか?)という意味になります。しかし、主語と動詞の順序を変えて¿Es usted estudiante? とするのが一般的です。
2)部分疑問文
文中の欠けている部分の情報を補おうとする疑問文のことです。疑問詞を用います。疑問詞の種類についてはここをご覧ください。
¿Dónde está el libro? --- Está en el salón. 本はどこにありますか?---居間にあります。
疑問詞は文頭に置かれるのが原則ですが、口語では文中に置かれることもあります。
疑問詞、または疑問詞を含む句の直後には名詞、名詞句を置けないので、部分疑問文では疑問詞+動詞+主語の順番になります。¿Qué tiene Sara? (サラは何をもっていますか?)は、¿Qué Sara tiene? という語順にはなりません。
あなたはどこから来ましたか?は、スペイン語では¿De dónde es usted? となり、前置詞 de + 疑問詞 dónde が使われます。スペイン語の文法上 前置詞をその補語と分けることができないので、疑問詞が前置詞の補語である疑問文は前置詞で始まることになります。
つまり¿Dónde es usted de?という語順は存在しません。
3)付加疑問文
自分の発言内容に関して、相手に念を押したり同意を求めたりする文のことです。日本語の「・・・ね」に相当します。
¿no?, ¿verdad?, ¿cierto? と言った語句を文末に付け、上昇調のイントネーションで発音します。
Llueve mucho, ¿verdad? たくさん雨が降りますね。
Vines a mi casa hoy, ¿no? 今日私のうちにくるんだよね?
4)修辞疑問文
自分の主張をわざと疑問文の形で表現して、反対的に主張を強める文のことです。
¿Quién sabe? 誰が知るものか? = 誰も知らないという意味
5)間接疑問
疑問文が従属節となったものです。これについてはまた後日詳しく書きたいと思いますが、No sé si viene él o no viene. 彼が来るのか来ないのか私は知らない。とか No sabemos cuánto tiempo estaremos aquí. ここにどの位の期間滞在するのかわからない。というような文のことです。